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発行者/奈良市・浅野善一
浅野善一

県の奈良公園登大路バスターミナル計画 必要性の説明、一層の丁寧さ求める意見も 識者の検討委

県の登大路バスターミナルの最終案。西棟(左側)について3階建てから2階建てへと規模を縮小した=県配布資料

県の登大路バスターミナルの最終案。西棟(左側)について3階建てから2階建てへと規模を縮小した=県配布資料

登大路バスターミナルの最終案。大宮通りから見た場合。西棟(左側)は2階建て

登大路バスターミナルの素案。西棟は3階建て

登大路バスターミナルの最終案。大宮通りから見た場合

登大路バスターミナルの最終案。大宮通りから見た場合。西棟(左側)は2階建て

登大路バスターミナルの素案。大宮通りから見た場合。西棟は3階建て

登大路バスターミナルの素案。大宮通りから見た場合。西棟は3階建て

 奈良県の第11回奈良公園地区整備検討委員会(委員長・増井正哉京都大学大学院人間・環境学研究科教授、12人)が1日、奈良市内であった。県は、奈良公園(国名勝)の観光拠点施設として、同市の県庁横に計画している登大路バスターミナルについて、最終案を示した。

 委員からは、建物の景観への配慮を評価する意見や施設の役割を期待する意見がある一方で、名勝内に建設することの正当性や必要性について、説明に一層の丁寧さを求める意見もあった。

 県は昨年8月の前回委員会で素案を示した。このときの指摘やこの間の委員会専門部会での指摘を踏まえて、最終案をまとめた。建物の階数を3から2に減らして規模を縮小したり、屋上庭園の手すりの位置を後退させて地上から見えにくくするなどした。

 計画では、奈良公園内道路の渋滞の原因とされる観光バスの流入を減らすため、ターミナル機能としてバスの乗降場や駐機場を設けるのに加え、奈良公園の魅力向上を図るためとして、もてなし施設の飲食・物販店舗、学習施設のレクチャーホールや展示施設を設ける。このため、バスの駐車場を挟む形で、南北約90メートルに及ぶ、いずれも2階建ての東、西2棟の建物を建てる。

 一方、敷地の3分の2は名勝奈良公園に含まれ、風致景観が損なわれないよう、現状変更には文化庁の許可を必要とするなど厳しい規制がある。

 委員会では、規模についてはぎりぎりまで努力したことが分かったなどと理解を示す意見があった。ただ、もてなし施設や学習施設を同所に設けることの正当性や必要性について、奈良公園整備の全体構想との関わりなど、説明に一層の丁寧さを求める意見も出た。

 これに対し、県奈良公園室は「駐車場だけをつくっても十分でなく、バス会社や旅行会社に寄ってもらうには公園の中で休める所が必要。おもてなし施設、学習施設については精査していく」と理解を求めた。

 アドバイザーとして参加した文化庁記念物課の担当者も意見を求められ、「大枠はいいと思うが、まだこれで安心しないで。もう少し詰めていく必要がある。バスを降りた人の動きが奈良公園周辺の観光地に広がっていくよう考慮すれば、説得力も増す」と述べた。

 県の考えではことし4月に文化庁に許可申請し、5月の文化審議会文化財分科会第三専門調査会名勝委員会に諮ってもらうことを目指している。併せて、2016年度から3年計画でターミナルを整備したいとしている。費用は造成工事と建築工事を合わせ41億円を見込んでいる。

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