浅野善一
未表示が解消 奈良公園に開園の日本庭園入り口 仮の案内板設置 鹿の侵入防止柵も
瑜伽山園地日本庭園入り口の鹿侵入防止柵に設置された仮の案内板=2020年6月8日、奈良市高畑町
奈良市の県立都市公園「奈良公園」の高畑町裁判所跡地に開園した日本庭園の入り口に庭園の表示がなかった問題で、県は8日までに仮の案内板を設置した。一般公開から約2週間ぶりに未表示状態が解消した。
庭園は瑜伽山(ゆうがやま)園地「旧山口氏南都別邸庭園」。案内板はA3判大で、庭園の名称、開園時間、入園料(無料)などが日本語と英語で表示されている。県奈良公園事務所によると、設置は今月5日。
また入り口には、奈良公園に生息する鹿の侵入防止柵も新たに設けられた。入園者が出入りする際、開閉する。
このほか、入り口には庭園のパンプレットも置く予定という。庭園内には案内図や説明板がなく、県奈良公園室はパンフレットを見てもらいたいとしている。
同庭園は広さ7500平方メートル。県が庭園遺構を生かして、園路や池、滝、茶室などを復元整備した。約6億円が投じられた。今月5日、瑜伽山園地内に開業した高級宿泊施設「ふふ奈良」の誘致と併せて整備された。先月24日に一般公開が始まったものの、入り口には何の表示もなかった。
正式な表示は現在製作中だが、設置時期は未定という。【続報へ】