やまと郡山城ホールのシンボル裸婦像の仕切り 赤色のベルトやめ緩やかなロープに

赤色のベルトから緩やかなロープに変わった「靴下をはく女」の仕切り=2026年5月15日、奈良県大和郡山市北郡山町の市やまと郡山城ホール、浅野詠子撮影
奈良県大和郡山市北郡山町、市立やまと郡山城ホールに展示されている市ゆかりの彫刻家、柳原義達(1910~2004年)の裸婦像「靴下をはく女」(ブロンズ)の保護のため設置されていた赤色のベルトの仕切りがこのほど、目立ちにくい白色系のロープの仕切りに取り換えられた。赤色のベルトは鑑賞の妨げになっていた。

赤色のベルトの仕切りに囲まれていた当時の「靴下をはく女」=2026年1月15日、浅野詠子撮影
同ホールの指定管理者によると、もともと仕切りはなかった。しかし、来訪者が像に触れたり、子どもが像に乗って像ごと倒れかけたり、また、ホール備品の車いすを中学生が乗り回し作品と接触したりすることがあった。このため「芸術作品にふさわしくない」と考えたが、昨年度、安全上やむなく赤色の仕切りを設置したという。
現在、像は大ホール2階のロビーに展示されている。元は1階エントランスホールの一角に展示されていたが、昨年12月に大和郡山ライオンズクラブから寄贈された豊臣秀長像を設置するため移動させた。秀長像の前の展示室では、放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に合わせて大河ドラマ館が開設されている。
仕切りを取り換えたのは今年2月下旬。上田清市長から「くれぐれも芸術品としてふさわしい展示をするように」との指示があったという。「奈良の声」は、エントランスホールのシンボルになっていた「靴下をはく女」が突然、姿を消したことを伝える今年1月15日付の記事で、移動先で赤色の仕切りに囲まれている像の写真を掲載していた。ベルトはたるみなくピンと張られ、品物を梱包するような格好だった。
新しい仕切り用のロープは緩やかな曲線となっており、鑑賞する空間は改善された。併せて、後方にあった解説板を前方に移動し、読みやすくした。像が映えるよう頭上の照明の当て方も工夫した。
柳原は日本を代表する具象彫刻家の一人。移動した大ホール2階のロビーは、催事がない日は一般市民が入れない場所。指定管理者によると、大河ドラマ館が閉館した後は、像を元の位置に戻すよう、市の指示を受けているという。
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- ジャーナリスト浅野詠子
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