浅野善一
奈良県香芝市議会、改選後初の議長選無投票 不信任決議で辞任の元議長は立候補せず
奈良県香芝市議会議長に当選し、あいさつする筒井寛議員=2025年4月15日、同市本町の市議会議場、浅野善一
議員への懲罰が裁判で違法とされたり、議長に対する不信任が決議されたりした奈良県香芝市議会で、この3月の改選後初の議会が4月15日にあり、議長選挙が行われた。立候補は筒井寛議員(立民)1人で無投票で当選が決まった。同不信任決議などで昨年12月に議長を辞任した川田裕議員(無所属)は立候補しなかった。(かっこ内は党派)
同市議会議員選挙(定数16)は3月23日に実施され、党派別では自民1人、立民1人、維新3人、公明3人、共産2人、無所属6人が当選した。無所属の当選者には福岡憲宏前市長や吉田弘明元市長もいる。
議長選出では選挙戦も予想されたが、この日、立候補を届け出たのは筒井議員のみだった。立候補に必要な推薦者には8議員が名前を連ねた。すべての党派と無所属の多数の議員が加わり、川田議員もその1人となった。筒井議員は昨年12月の川田議員らの正副議長辞任後、副議長に就任していたが、議長就任は初めて。
副議長は筒井議長の指名で木下充啓議員(無所属)が選出された。
川田議員は閉会後、「奈良の声」の取材に対し、「立候補は考えなかった」と述べた。川田議員は2021年3月の前回市議選で当選してから昨年12月まで議長を務める一方、議会内では多数派を形成してきた。