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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

株数減らしても入場者26%増 奈良・馬見チューリップフェア、天気恵まれ

馬見チューリップフェアで花を楽しむ人たち=2024年4月13日、奈良県営馬見丘陵公園

馬見チューリップフェアで花を楽しむ人たち=2024年4月13日、奈良県営馬見丘陵公園

 奈良県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)の第11回馬見チューリップフェア(4月6~14日)の期間中の入場者数が前年比約25.9%増の11万2300人だったことが、4月19日、県中和公園事務所への取材で分かった。増加の要因について同事務所は「天気に恵まれた」としている。今年は、看板にしてきた株数を減らしての開催だった。

 フェアでは広大な公園のあちこちに、総数57万株に上るチューリップの花畑が設けられた。フェアを盛り上げる催しも行われた。公園は、色とりどりのチューリップの花を楽しむ人でにぎわった。

 同事務所によると、毎年9日間のフェア期間中、休日の土・日曜が2度あるが、今年はいずれもおおむね晴れだったという。昨年は2度の土・日曜のうち2日間が雨がちで、期間中の入場者数は8万9200人だった。今年はこれに対し2万3100人増えた。一昨年2022年の入場者数は10万7900人だった。

 昨年、一昨年のフェアのチューリップは65万株。今年は「材料費、人件費の高騰」を理由に8万株減らした。これまでは前知事の「目標100万株」の号令の下、毎年、株数を増やしてきた。ちらしなどでも「関西最大級65万株」などと宣伝していた。今年は減らした株数を前面に出さず、代わりに約140種に上る品種の数をアピールした。

 同事務所は「入場者数の増減は天気の影響も大きく、株数を減らしたことによる影響はなかったと考えている」と話した。

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