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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

公共施設敷地内への喫煙所設置に反対する市民の請願書を不採択 香芝市議会

敷地内禁煙が実施されている香芝市役所=2022年2月、同市本町

敷地内禁煙が実施されている香芝市役所=2022年2月、同市本町

 奈良県香芝市議会が市役所など敷地内禁煙を実施している市の公共施設に屋外分煙施設を設置するよう決議したことに対し、市民が議会に提出していた喫煙所新設に反対する請願書が24日、開会中の3月定例会本会議で審議され、賛成少数で不採択となった。

 請願書は「喫煙所新設に反対する市民の声」(曽根秀一代表)がことし2月14日付で提出していた。「受動喫煙を防止する最大の取り組みは喫煙をさせない環境をつくること」などとして、市の公共施設敷地内に喫煙所を新設しないよう求めていた。

 審議では賛成議員、反対議員の双方から討論があり、反対の立場からは「請願はたばこ税の確保が論じられておらず、総務省通知の地方税制改正の留意事項にあるように、受動喫煙対策として屋外分煙施設の整備など適正な措置を求めていることから反対する」などの意見があった。

 一方、賛成の立場からは「市の公共施設の敷地内禁煙は定着している。喫煙所の新設ではなく喫煙者に注意するのが市の役割。禁煙外来も身近にある。喫煙所の設置は多くの市民の望みではない」などの意見があった。

 採決結果は賛成6人、反対9人だった。先の決議は昨年12月17日の12月定例会本会議で、眞鍋亜樹議員(無所属)が「健康増進法の適正な運用と更なる増進を求める決議」として提案。賛成10人、反対5人で可決されている。請願書に対するこの日の採決では、議員1人が屋外分煙施設の設置賛成から反対に転じた。

 同市公共施設の敷地内禁煙は、2018年4月の市受動喫煙防止条例施行と同時に実施された。市はそれまで公共施設に設置していた職員、市民向けの喫煙所を撤去した。

 「市民の声」は4月3日午後2時から、同市藤山1丁目の市ふたかみ文化センターで、喫煙所新設に反対する市民集会を開く。 続報へ

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