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地域の身近な問題を掘り下げて取材しています

発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

ニュース「奈良の声」が受賞 ジャーナリズムXアワード

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生活保護「高校生のしおり」作成 大和高田市、就学費用に対する制度詳しく案内

 大和高田市は、生活保護の申請・利用者向けに「高校生のしおり」を作成した。「生活保護のしおり」から、高校就学を対象とした制度の部分を独立させ、別刷りにした。生活保護の教育扶助は義務教育が対象だが、高校就学の費用も別の扶助の対象になることなどを詳しく説明している。(2023年12月7日)

屋外喫煙所を今月末で廃止 平群町役場の禁煙、再度、敷地内全面に

 平群町はこの12月末で、役場敷地内にある特定屋外喫煙所を廃止、来年1月から再度、敷地内全面を禁煙にする。(2023年12月6日)

コラム

苦しむ人たちの放置に抗して―ガブリエラ・ミストラルを読む/川上文雄のじんぐう便り…10

木製のパズル。筆者の息子(1984年生まれ)が中学2年の時、美術の授業で作ったもの

 深刻な苦しみを生きる人たちのことを知るたびに、この詩を思い起こすようになりました。チリ生まれの女性で、1945年にノーベル文学賞を受賞した詩人ガブリエラ・ミストラル(1889~1957)の「子どもの小さな足」。(2023年11月28日)


お知らせ

 ニュース「奈良の声」が受賞したジャーナリズムX(エックス)アワードのオンラインイベント「いまこそジャーナリズムにXを! ~深掘りとローカルインパクトの協奏~」(2023年6月18日開催)のレポートが公開されました。「奈良の声」浅野善一が参加しています。こちらからご覧いただけます Xアワード

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県域水道一体化を考えるニュース

視点)水道一体化の老朽管更新 法定耐用年数と実使用年数の違いから考える

 県域水道一体化構想のメリットとして挙げられる水道管の更新。協議では、参加団体の法定耐用年数を超過した水道管の比率が高いことが問題にされてきた。一方で、より肝心なことは各団体の実使用年数に基づく老朽管の実態ではないか。(2023年12月4日)

住民投票から20年、単独村のこれから語り合う 山添村の村議、合併賛否かつての立場違い超え

 平成の大合併で単独村を選択した山添村のこれからの村づくりを語り合うシンポジウムが11月23日、村役場集会室で開かれた。県都・奈良市への編入合併の賛否を問う住民投票から20年の節目を迎えたのを機に、村議有志5人が企画。村民ら55人が参加した。(2023年11月24日)

少し前の記事

大滝ダム地滑りで謝罪 川上村、運用開始10周年式典で国交省 山下知事は放流制限の課題に言及

 国が川上村に建設した大滝ダム(主目的、治水)が運用開始から10周年を迎え、11月19日、同村で記念式典があった。国土交通省の局長はあいさつの中で、試験貯水中に発生した地滑りに触れ「迷惑を掛けた」と謝罪した。同問題では、立ち退いた元白屋地区住民が国の責任を追及し、訴訟にもなっていた。(2023年11月19日)

議員への答弁に干渉 香芝市議会、公有財産会議質問巡り市に副議長 一方的「間違った考え正して」

 香芝市議会の今年9月の定例会一般質問で、議長(副議長が務めていた)が市の答弁に干渉する場面があった。同市議会議長が会長を務める市長設置の公有財産有効活用検討会議を巡り、議員が疑問を呈する質問をしたところ、議長(副議長)は一方的に「(議員が)間違った考え方をしている」として、市に「(間違いを)正して答えて」と指示した。(2023年11月11日)

記者講演録)改正・個人情報保護法と地方自治

 「奈良の声」記者・浅野詠子は市民団体「プライバシーを考える会」から個人情報の保護について意見を求められ、2023年10月1日、大阪府東大阪市高井田元町1丁目の市立市民多目的センターで開かれた同会例会で問題提起をしました。本稿はその内容を修正し再構成したものです。(2023年11月10日)

香芝市の第三者同席「不適切」答弁で県に指導申し入れ 生活保護申請時、市民団体「本人同意なら拒む理由ない」

 生活保護申請時の第三者の同席について、香芝市が親族の個人情報保護を理由に「不適切」と今年9月に議会で答弁した問題で、市民団体「奈良県の生活保護行政をよくする会」(代表世話人・古川雅朗弁護士)は11月9日、「申請者が同意している場合に第三者の同席を拒む理由はない」として、県に見解を求めるとともに指導を申し入れた。(2023年11月9日)

西奈良県民センター跡地の売却中止求め、県へ署名2969人分 住民団体、知事交代受け2回目

 奈良市登美ケ丘2丁目の西奈良県民センター跡地の処分を巡る問題で、住民でつくる「同跡地利用を考える会」(川島信彦世話人代表)は11月6日、跡地の売却中止と防災施設を兼ねた公共施設の建設を求める山下真知事宛ての署名2969人分を県に提出した。(2023年11月6日)

周辺施設と一体でまちづくり一緒に考えるなら 県民センター跡地活用で奈良市が打診 県の再度の意向照会に

 奈良市は、県から再度の意向照会を受けている西奈良県民センター跡地(同市登美ケ丘2丁目)の活用について、周辺の県や市の公有地や公共施設を含めたまちづくりという観点で県と市で一緒に考えたいと、県に打診していたことが分かった。(2023年10月27日)

探る)公務員の名刺、「自費」も多く 県内の市、香芝は公費での用紙購入認めデザイン統一

 かつて新聞社に勤めていた筆者にとって名刺は会社が支給するものだった。一方、公務員の名刺は自費という考え方の自治体も多い。「奈良の声」が県と県内全12市に自費か公費かを尋ねたところ、そうした傾向があった。(2023年10月26日)

関西広域)朝鮮戦争休戦協定70年 “日本人戦死者いた” 掘り起こした韓国ドキュメンタリー番組 ジャーナリストグループ例会で上映

 今年は朝鮮戦争の休戦協定から70年。掃海作業によって戦死した日本人がいたことを掘り起こした韓国KBS放送の特集ドキュメンタリー番組「戦争と同盟」第2部「密約」」が10月12日、大阪市内で開かれた自由ジャーナリストクラブ例会で上映された。番組の中でインタビューを受け「朝鮮戦争に『参戦』した日本人」の著書がある西村秀樹さん(元毎日放送記者)らがコメントした。(2023年10月23日)

2市地下水浄水場の存廃に影響も 途中参加容認の知事方針に波紋 県水道一体化

 県域水道一体化の受け皿となる県広域水道企業団(一部事務組合)の設立準備に向け10月5日に開かれた第2回法定協議会で、山下真知事が「不参加市町村(奈良市、葛城市)の途中参加を認める方向で参加条件を整理する」と発言したことが関係市町村に波紋を広げている。(2023年10月21日)

視点)県、審査会の答申受け不開示を取り消し 水道一体化シミュレーションを考える

 県域水道一体化を進める基礎的な資料の一つとなった財政シミュレーション(2021年12月時点)の不開示部分について、「開示すべき」とした県情報公開審査会(会長、野田崇・関西学院大学教授)の答申を受け、県はこれを取り消し10月11日、全面開示した。(2023年10月19日)

議長が市長の3つの諮問機関の会長 香芝市、意見の偏りや二元代表制の形骸化懸念 在り方に統一的な決まりなし

 香芝市議会の議長が市長の3つの諮問機関の会長に就任している。いずれの機関も同議長が設置を提案した。市長の意思決定に関わる意見の偏りや、議会と執行機関が対峙(たいじ)する二元代表制の形骸化が懸念される。問題視する議員もいるが、3つの機関のうち2つは議会の議決が不要な要綱の制定のみで設置され、設置の是非を議論する機会がなかった。(2023年10月15日)

非公開会理由「自由闊達な論議のため」 県水道一体化の協議会、議事録作成も未定

 10月5日に開かれた県広域水道企業団(一部事務組合)設立準備のための第2回協議会が、第1回協議会から一転して報道陣に非公開となった理由について、県水道局県域水道一体化準備室は10日、「奈良の声」の取材に「関係26市町村との自由闊達(かったつ)な論議のため」と説明した。(2023年10月10日)

水道一体化、単独運営の選択変えず 奈良市長、途中参加認める知事案に

 奈良市の仲川げん市長は10月10日の定例会見で、山下真知事が5日の第2回県広域水道企業団設立準備協議会の際に一体化への途中参加を認める方向で検討していると表明したことについて、単独運営という従来の選択を変える考えはないことをあらためて示した。(2023年10月10日)

料金3年ごと値上げの可能性も 見直し期間短縮 県水道一体化の協議会で知事方針

 県域水道一体化の受け皿となる県広域水道企業団(一部事務組合)の設立準備に向けた第2回法定協議会が10月5日、奈良市内のホテルで開かれ、山下真知事は企業団発足後3年ごとに料金を見直す方針を明らかにした。(2023年10月5日)

南和広域ごみ処理施設の跡地問題 企業から譲り受け希望の相談あった 大淀町が議会に経緯説明

 大淀町など4町村でつくる南和広域衛生組合(管理者・辻本眞宏大淀町長)の9月30日で操業を終えるごみ処理施設「南和広域美化センター」(同町芦原)の跡地利用を巡り、敷地所有者の同町が随意契約で地元企業に売却する方針を決定していることについて、町議会は同月21日、全員協議会を開いて町に説明を求めた。(2023年9月30日)

香芝市議の出席停止処分に対する損賠請求訴訟、来年1月に判決 奈良地裁で結審

 香芝市議会の青木恒子議員(共産)が議会常任委員会で国民健康保険料や生活保護の窓口への同行を巡って議長に反論したことを発端として、議会から出席停止処分を受けた問題で、同議員が市を相手取り、国家賠償法に基づく損害賠償を求めて奈良地裁(寺本佳子裁判長)に起こしていた訴訟が9月26日、結審した。(2023年9月26日)

水道一体化「見切り発車しない」 10月の準備協議会で論点整理 県議会で知事

 県域水道一体化の見直しを検討している山下真知事は9月22日、10月に開催予定の第2回県広域水道企業団設立準備協議会(法定協議会)で、現在整理中の論点を関係市町村と協議したいと県議会定例会の一般質問で述べた。(2023年9月22日)

身近な公立幼稚園「残して」と署名提出 橿原市の統廃合計画で耳成西の保護者ら

 橿原市立耳成西幼稚園(同市上品寺町)の保護者や地域住民が、幼稚園の統廃合に伴う5年後の閉園予定に抵抗している。同園PTAの村井啓史会長らが9月4日、市役所を訪れ、閉園時期の見直しを求める1080人の署名を亀田忠彦市長など市の関係機関に提出した。(2023年9月22日)

知事の議事録未作成に「方針転換検証のため必要」 事業中止巡り県議会代表質問で議員が指摘

 県議会の定例会は9月21日、代表質問を行い、議会が議決した事業に対する相次ぐ廃止を打ち出す山下真知事が、事業存廃を方向付けた会議の議事録を残していなかったことについて自民党・無所属の会の荻田義雄議員が取り上げた。(2023年9月21日)

水道一体化構想、市町村単独経営の財政シミュレーション「開示すべき」 県情報公開審査会が記者の不服請求で答申

 県域水道一体化構想に関連して、関係市町村が単独経営を続けた場合を想定して実施した財政シミュレーションの大半を、県が不開示としたことを不服として「奈良の声」記者が行った審査請求について、県情報公開審査会(会長、野田崇・関西学院大学教授)は9月20日までに、山下真知事に対し「開示すべき」と答申した。(2023年9月20日)

県域水道一体化、山下知事の見直しで新たな議決必要か 大和郡山市議会一般質問で論議

 県大和郡山市議会定例会の一般質問が9月19日行われ、県域水道一体化計画を巡って山下真知事が検討している料金の在り方や統合時期などの見直しに対し、議会が一体化参加に向けてすでに可決している関係議案の議決のやり直しが必要になるのかが論議された。(2023年9月19日)

生活保護のしおり、奈良県内10自治体が見直し 「よくする会」が点検、改善申し入れ

 「奈良県の生活保護行政をよくする会」(代表世話人・古川雅朗弁護士)は、福祉事務所を設置する県内自治体の「生活保護のしおり」を対象に実施した点検を踏まえて行った、各自治体への「しおり」の改善申し入れの結果をまとめた。居住用不動産は原則保有可能であることの記述の追加など、14自治体のうち10自治体が何らかの見直しを行った。(2023年9月16日)

視点)福島近隣県市町村の除染巡る研究者調査から奈良県域水道一体化考える

 福島県に隣接する茨城、栃木、宮城3県の市町村を対象に、原子力災害後の初期対応や除染について生じた課題を巡り、茨城大学の原口弥生教授ら4人の研究者が実施したアンケート調査の結果と分析がこのほど、雑誌「自治総研」2023年7月号(地方自治総合研究所発行)に掲載された。水道の広域化という国策に乗じ、大型統合が進もうとしている奈良県にあって、立ち止まって考えるための視点を見いだすことができる。(2023年9月14日)

保護申請時の第三者同席「不適切」議会答弁に「一貫性ない」の批判 香芝市、今年3月申し入れへの回答では容認

 生活保護申請時の第三者の同席について、香芝市が親族の個人情報保護を理由に「不適切」と議会で答弁した問題。市は今年3月、同市の生活保護問題を調査している団体からの申し入れに対し、市議会議員以外の支援者の同行については「断っていない」と容認する回答をしていた。(2023年9月11日)

生活保護申請の第三者同席「不適切」 香芝市、議会で答弁 「親族など本人以外の個人情報聴取する場面も」理由に

 香芝市は9月7日の市議会定例会代表質問で、生活保護申請時の第三者の同席について「個人情報保護の観点から不適切」との考えを示した。市は「親族など本人以外の個人情報を聴取する場面もあり、職員が個人情報漏洩(ろうえい)を問われる恐れがある」と強調した。同市はこれまでも市議会議員の同席を認めておらず、生活保護問題に取り組む団体などから市に対し、議員の同席を認めるよう求める声が上がっている。(2023年9月7日)

視点)大淀町の参加、改めて考える 県域水道一体化 協議団体で最も安い料金、豊富な自己水

 県域水道一体化計画を巡り、山下真知事が前知事時代の水道料金試算の見直しをするが、協議団体で最も料金が安く、自己水源豊富な大淀町の議会の一体化参加への判断が改めて注目される。(2023年9月6日)

古民家で茶会と「森のねんど」の人形作り 9月10日、大和郡山で催し

 県建築士会郡山支部(折目貴司支部長)は9月10日午後1時から、大和郡山市井戸野町488の古民家で、茶会や粘土教室を楽しむ催し「お茶会 in 森のねんど研究所」を開く。(終わりました)(2023年9月5日)

視点)地下水の評価低かった 20年前刊行の県営水道史 一体化計画では水源の一部に

 2020年は県営水道が給水を開始して50年という節目の年だった。27市町村水道と県水との事業統合を図る県域水道一体化の覚書締結の前年で、構想が大詰めを迎えていた時期と重なり、記念誌の作成は見送られた。(2023年9月3日)

「事業統合で20年先の料金統一も可能」 県域水道一体化の検討当初、厚労省が県に見解

 水道の大型統合として注目される奈良県域水道一体化構想を巡り、事業統合を選択した場合、料金の統一は20年先でも可能とする見解を厚生労働省が県に示していたことが、2019年8月、橿原市内で開かれた一体化検討会の議事要旨から分かった。(2023年8月31日)

県域水道一体化 経営統合の論議に戻らず 統一料金で新試算か

荒井正吾前知事時代に進められた県域水道一体化試算の見直しに意欲を示す山下真知事は8月23日の定例会見で、異なる料金体系が特徴となる経営統合の論議は出ていないことを明らかにした。(2023年8月26日)