ジャーナリスト浅野詠子
説明責任と意見聴取求める市民の請願採択 県域水道一体化で葛城市議会
5階に市議会がある葛城市役所=2022年6月23日、同市柿本
奈良県葛城市議会(川村優子議長、定数15)は29日、2022年第2回定例会本会議で、県域水道一体化構想の協議に参加している同市が、市民に説明責任を果たし、市民の意見を聴取するよう求めた請願を全会一致で採択した。
請願は「葛城市の水道を守る会」世話人の春木孝祐さんらが提出。23日の県域水道一体化調査特別委員会で審議され、藤井本浩委員長は本会議で「すでに説明会のあった区長会だけでなく、もっと広い範囲の市民に説明し、市民参加の機会をつくることが大事との意見が委員から出た」と報告した。
採択した市議会は、請願内容を市の執行機関に送付し、処理の経過と結果について報告を求める。
春木さんは「市民対象の説明会の一刻も早い開催が待たれます。市は今後、水道水源に関する流量調査を行い、この結果次第では市の財政シミュレーションの数値も変わると聞いているので、詳しい情報を入手したいです」と話している。 関連記事へ